
強い陽射しが照りつけるこれからの季節、ほっと一息つける木陰をつくり、わずかな風にもサラサラと音をたて、心和ませてくれる自然の緑。それを暮らしに取り入れて涼を演出する方法が今、注目を集めています。
例えば、屋上に庭園があるビルや甲子園球場みたいに壁一面がツタで覆われた建物を見たことはありませんか?直接日射を受けた壁の表面温度は外気温より高くなり、蓄積された熱は徐々に室内にも伝わって、まるで壁面暖房しているかのよう。その影響は夜まで続くのだから、たまりません。
一方、緑のカーテンがあれば、壁の温度上昇は抑えられ、葉に付いた水滴の蒸発が冷却作用を起こし、夜にはひんやり。もっと手軽にベランダにネットを張って、ゴーヤや朝顔などつる性の植物を育てる方法もあるので、ぜひお試し下さい。
日中が暑くなれば喉に乾きを感じ、冷たい水で潤いを!と、つい考えがちですが、実はそうでもないみたい。
昨今、ヒートアイランド対策として見直されている日本に昔から伝わる暮らしの知恵"打ち水"も、涼しい時間帯に行うのがポイントなのだとか。朝は路面温度の上昇を、夕方は路面からの放射熱をそれぞれ抑える効果があるのに対し、日中はまいた水が一瞬のうちにお湯になり、もわっとした熱い空気が立ち上るだけで、あまり効果が得られないのが理由のよう。それは植物に水をあげる時も同じ。炎天下で水を与えても蒸れてしまい、かえって植物を弱らせてしまうことに。
では人はどうでしょう?乾いた喉に冷たい飲料はいかにもおいしいものですが、カラダのことを思えば夏でも温かい飲料の方が負担は少なく優しいのだとか。今年の夏は一歩すすんだ水の使い方で心にも潤いを与えたいものですね。