春のお洗濯と寝具のお手入れ、見直してみませんか?

2025.04.15

ふとんのnote

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春は気温や湿度のバランスがよく、洗濯物が乾きやすい季節。そんな今こそ、日々のお洗濯や寝具のお手入れを見直す良いタイミングです。

家庭ごとに違う“ふつう”の洗濯

洗濯の方法は家庭によって実にさまざま。洗濯の頻度、干す時間帯、洗濯機のタイプ(縦型・ドラム式)、乾燥機の有無、お風呂の残り湯の使用、洗濯ネットや洗濯ボール、柔軟剤の選び方など、違いを挙げればきりがありません。

洗濯トラブルに関する相談では、「普通に洗いました」と答える方が多いそうですが、この「普通」は案外あいまいです。長年の経験で「これは水洗いで大丈夫」「これは中性洗剤を使う」と自己判断しているケースも多く、思わぬトラブルにつながることもあります。

見落としがちな洗濯表示の意味

衣類や布製品には、ほとんどの場合「洗濯表示」が付いています。普段はあまり気にしないかもしれませんが、洗濯表示は正しいお手入れのための重要な情報源です。

現在の洗濯表示は、2016年に改定された国際基準に沿ったデザインになっています。一番左にある「オケ」のマークは家庭での水洗いについて示すもので、中の数字は水温の上限、下の線は増えるほどやさしく洗ってください、という意味です。手のひらマークがあれば手洗い、バツ印があれば水洗い不可です。

その横の「三角マーク」は漂白について、さらに隣の「四角の中に丸」はタンブル乾燥(熱と回転を加える乾燥)に関する表示です。タンブル乾燥は便利ですが、生地へのダメージもあるため、縮みや型崩れが起きやすくなります。バツ印がある場合は、自然乾燥を選びましょう。

寝具のお手入れのポイント

布団や枕などの寝具は湿気をためやすいので、定期的に干すことが大切です。干す際は、午前10時〜午後3時の間が理想。早朝や夕方は湿度が高く、かえって湿気を吸ってしまうおそれがあります。

取り込むときに布団をパンパンと叩く方も多いかもしれませんが、これはNG。繊維が傷み、ボリュームが減ったり劣化を早めたりします。表面のホコリは手で払うか、掃除機で優しく取り除きましょう。

また、ダニ対策としてアイロンを使う方法もありますが、ナイロンやポリウレタンなど、熱に弱い素材には注意が必要です。必ず表示を確認してから行いましょう。

繊維製品は“消耗品”

どれだけ丁寧に扱っても、洗濯や日光、摩擦、熱などによって繊維製品は少しずつ傷んでいきます。ときには衣類や寝具の状態を見直し、汚れや色あせ、毛玉、ワタの片寄りなどがないかチェックしてあげることも大切です。

毎日の洗濯やお手入れが、衣類や寝具の寿命を延ばし、暮らしの快適さにもつながります。ちょっとした習慣の見直しで、もっと気持ちのいい毎日を目指してみませんか?