蒸し暑い夜でもぐっすり眠るために。睡眠と体温の深い関係
2026.07.15
ねむりのnote
梅雨明けを迎える地域が増え、いよいよ夏本番の季節がやってきました。
まだ梅雨の蒸し暑さが残る地域もありますが、この時期は昼夜を問わず気温や湿度が高く、「寝苦しい」と感じる方が増える季節でもあります。
夏の快適な眠りには、エアコンや寝具選びだけでなく、私たちの身体の中で起こる「体温の変化」が大きく関係しています。
今回は、睡眠の質を左右する深部体温と睡眠の関係についてご紹介します。
良い眠りのカギは「深部体温」の変化
私たちの身体には、内臓や脳など身体の内部の温度を示す「深部体温」があります。
深部体温は日中に高くなり、夜になると少しずつ下がっていきます。
この体温低下が自然な眠気を促し、スムーズな入眠へとつながります。 その際、手や足の血管が広がり、身体の熱を外へ逃がすことで深部体温が下がっていきます。
つまり、しっかりと放熱できる環境を整えることが、寝つきの良さに大きく関わっているのです。
エアコンは「冷やしすぎない」がポイント

暑い夜はエアコンが欠かせませんが、設定温度には注意が必要です。
室温が高すぎると身体に熱がこもり、深部体温が下がりにくくなります。
一方で、エアコンを効かせすぎると手足が冷え、末端の血管が収縮してしまうため、かえって熱を逃がしにくくなることがあります。
快適な睡眠環境の目安は「24〜28℃」とされています。
ただし、暑がり・寒がりといった体質や寝具の種類によって適温は異なります。
まずは24〜28℃の範囲を基準に、ご自身に合った温度に調整してみましょう。
冷え対策には靴下よりレッグウォーマーがおすすめ
就寝中の冷え対策として靴下を履く習慣のある方もいるかもしれません。
しかし、足先まで覆う靴下は熱の放散を妨げることがあります。
おすすめなのは、足先が開いたレッグウォーマータイプのアイテムです。
ふくらはぎ周辺を温めながらも足先から熱を逃がしやすく、快適な睡眠環境づくりをサポートしてくれます。
また、足先を締め付けにくいため、就寝中のこむら返り対策としても取り入れやすいでしょう。
エアコンのタイマー機能を上手に活用しよう
「寝るときはエアコンをつけるけれど、朝までつけっぱなしは苦手」という方も多いのではないでしょうか。
実は、睡眠前半の環境を整えることは非常に重要です。
深い睡眠は、入眠後の前半に集中して現れるといわれています。 そのため、就寝後数時間だけエアコンを使用し、身体がしっかり放熱できる環境を作ることで快眠につながりやすくなります。
さらに、寝室だけでなくクローゼットや押し入れを開放してあらかじめ空間全体を冷やしておくと、エアコン停止後も室温の上昇を緩やかにできます。 扇風機を併用する場合は、風を直接身体に当てるのではなく、室内の空気を循環させるように向きを調整するのがおすすめです。
入浴で「眠りやすい体温変化」をつくる
夜中に目が覚めやすい方や、寝つきが悪い方は入浴のタイミングも見直してみましょう。
おすすめは、就寝の1時間半〜2時間前に入浴することです。
入浴によって一時的に深部体温が上がると、その後、身体が熱を放出して体温を下げようとします。
この体温の落差によって自然な眠気が生まれ、スムーズな入眠につながります。
お風呂上がりに訪れる心地よい眠気を逃さずベッドに入ることが、快眠への近道です。
夏こそパジャマ選びが大切

蒸し暑い夜には「できるだけ薄着で寝たい」と感じるものです。
しかし、何も着ずに眠ると、汗が肌に残ったままになり、明け方に身体を冷やしてしまうことがあります。
快適な睡眠のためには、汗をしっかり吸収してくれるパジャマを選ぶことが大切です。特におすすめなのは、
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
- シルク
などの吸湿性に優れた素材。また、前開きタイプのパジャマは体温調節がしやすく、夏の睡眠環境を快適に整えてくれます。
普段Tシャツで寝ている方も、この機会に睡眠専用のパジャマを取り入れてみてはいかがでしょうか。
夏を元気に乗り切るために
睡眠中にしっかり身体の熱を逃がすことは、寝つきを良くするだけでなく、深い睡眠の確保にもつながります。
暑さが厳しくなるこれからの季節は、エアコンの使い方や寝室環境、入浴習慣、パジャマ選びなどを少し見直すだけでも睡眠の質が大きく変わります。
本格的な夏を迎える前に、快適な睡眠環境を整え、「夏バテ知らず」の毎日を目指しましょう。
心地よい眠りが、暑い季節を元気に過ごすための第一歩です。
